「箸渡しはあかんよ!」子供のころ、お母さんによく言われていました。
お母さんから言われていた数種類の「してはいけないお箸の使い方」は知っていたのですが、大人になり、子どもを育てる立場になってみるときちんと説明できないことに気がつきました。
調べてみると食事のマナーの中でもお箸に関するマナーはめっちゃたくさんあるんです。
「ダメだからダメ」では子供には伝わりにくいですよね。
3人の子供を育てながら、お箸のマナーを改めて調べてみたら、知らなかったものがたくさんあってびっくり!この記事では、子供に伝えやすいように「なぜNGなのか」の理由も添えながらまとめました。
お箸のマナー違反、こんなにあります
お箸のタブーは「嫌い箸」「忌み箸」「禁じ箸」などとも呼ばれます。主なものをまとめました。
子供がやりがちなものには「★」をつけています。
立て箸(仏箸)★
ご飯にお箸を垂直に突き刺すこと。仏式の葬儀で枕元のご飯に箸を立ててお供えする習慣があるため、食事中はしないとされています。
子供は何気なくやってしまいがちですよね。しっかり伝えたいことの一つです。
箸渡し(拾い箸)★
お箸からお箸へ食べ物を渡すこと。火葬後に遺骨を骨壺に納める際に箸から箸へ渡す作法があることから、食事中は避けるべきとされています。
「これあげるー」とやり取りしたくなる子供たちには理由とセットで伝えています。
迷い箸★
どれを食べようか迷って、お箸をふらふらと動かすこと。料理への敬意がなく見えてしまいます。「惑い箸」とも言います。
刺し箸(突き箸)★
食べ物にお箸を突き刺して食べること。フォーク代わりに使うイメージですが、これもNGです。
ねぶり箸
お箸についた食べ物を舌でなめること。見た目にも美しくないので気をつけたいです。
渡し箸
食事の途中でお箸を食器の上に横にわたして置くこと。食器を箸置き代わりにする行為がNGとされています。食べ終わりのサインに見えてしまうこともあります。
叩き箸
お皿をお箸で叩いて人を呼ぶこと。お店などでやってしまいがちですが、マナー違反です。
寄せ箸★
お箸で食器を手元に引き寄せること。食器は手で持つか、近くの人に取ってもらいましょう。
込み箸
口に入った食べ物をお箸でさらに奥に押し込むこと。
噛み箸
お箸を噛むこと。子供が無意識にやってしまいがちです。
かき箸(かきこみ箸)★
お箸で口にかき込むように食べること。急いでいる時についやってしまいがちです。
違い箸
違う種類のお箸を1本ずつ使うこと。火葬後に遺骨を拾う際に異なる箸(木と竹など)を使う習慣があることに由来します。
握り箸
2本のお箸を一緒に棒のように握って持つこと。小さい子供がよくやる持ち方ですが、早めに直してあげたいですね。
涙箸
お箸についた汁などをたらしながら食べること。
くわえ箸
お箸をくわえたまま食器を持つこと。
探り箸
お箸で汁物をかき混ぜて中身を探ること。
空箸(からばし)
一度お箸をつけた食べ物を食べずに戻すこと。取ったら食べるのが基本です。
こじ箸
料理をお箸でかき回して好きなものだけ取ること。
持ち箸★
お箸を持ちながら同じ手で他の食器も持つこと。ついやってしまいがちです。
二人箸(ににんばし)★
2人で同時に同じ食べ物を箸でつかむこと。仲良く「あげるー」ってなった時にやってしまいがちですが、これもNG。
せせり箸
つまようじのようにお箸で歯の間を掃除すること。
受け箸★
お箸を持ちながらおかわりすること。おかわりの前にお箸を置くのがマナーです。
振り箸
お箸についた汁などを振り払うこと。
かき箸(体を掻く)
お箸で体を掻くこと。食事中にやってしまうと周りが不快に感じます。
横箸
2本のお箸をスプーンのようにすくって食べること。
直箸(じかばし)
大皿料理を取り箸を使わず自分のお箸でそのまま取ること。取り箸を使うのがベストです。
なお「逆さ箸(返し箸)」といって箸を逆さにして取り分ける方法も以前はよく見られましたが、こちらも本来はマナー違反とする考え方があります。
取り箸を使うのが一番丁寧です。
逆さ箸(返し箸)
大皿料理を取り分ける際にお箸を上下逆さにして使うこと。「直箸よりはいい」と思われがちですが、実はこれも神仏が使う側を自分で使うことになるためマナー違反とする見方があります。取り箸があればそちらを使いましょう。
指し箸
お箸で人や物を指すこと。
落とし箸
食事中にお箸を床に落とすこと。不吉なことが起きる前兆とする地域もあります。
重ね箸(ばっかり食い)★
同じ食べ物ばかりを続けて食べること。子供に多いです。栄養の観点からも、バランスよく食べる習慣をつけていきたいですね。
移り箸★
一度取ろうとした食べ物をやめて、別の食べ物に移すこと。迷い箸と合わせてやってしまいがちです。
拝み箸
お箸を両手で挟んで拝むように持つこと。お箸は「いただきます」の後に持ちましょう。
もぎ箸
お箸についた食べ物を口でもぎ取ること。
子供にはいつ、どうやって教える?
お箸のマナーはいつ頃から教えればいいのか、子育て中に気になりますよね。
一般的には、お箸を使い始めた就学前(5〜6歳頃)に基本的なマナーを、小学校に上がってからは嫌い箸を少しずつ教えていくのがちょうどいいとされています。
我が家では食事中に「それは仏様にするやつやで」「お骨を渡す時みたいになるから」など、理由とセットで伝えるようにしていました。
理由がわかると「なんで?」と聞き返されても答えられるし、子供も覚えやすいみたいです。
一度に全部教えようとすると食事の時間が嫌いになってしまうので、気になった時にひとつずつ伝えていくくらいのゆるさでいいと思っています。
まとめ
お箸のマナー、数えてみると本当にたくさんありましたね。ありすぎなくらい(笑)
全部完璧にできる人の方が少ないと思いますが、「なんでこれがNGなのか」を知っているだけで、子供への伝え方が変わります。毎日使うお箸だからこそ、少しずつ丁寧に使っていきたいですね。
お箸の持ち方・サイズの選び方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。















