棒鱈とはマダラという魚の干物の事で北海道が主な産地です。これを煮つけておせちに入れる家庭も有るのではないでしょうか?
そんな棒鱈ですが干物なだけに戻し方も手間がかかるし煮つけるのも大変。
今回はそんな棒鱈を早く戻す方法と美味しく煮つける方法、そしておせちに入れる意味を紹介します!
棒鱈の戻し方!早く戻す方法ってないの?
干物である棒鱈ですが、実は二種類あり、凍干と言われ水で一晩漬ければ戻るものと凍らせないように何度も乾燥させた棒鱈が有り、こちらは何度も水を入れ替えて1週間かけて戻します。
ですが手間がかかりますよね?そこで早く戻す方法を調べました!
戻し方はまず料理する前日に下ゆでしておくこと!
4時間程下ゆでして袋に入れて冷蔵庫で冷やしましょう。
そうすると当日には軟らかくなります!そして他には金づちで棒鱈を叩いておくこと。これをすることで1週間もかからずに軟らかくなりますよ♪
棒鱈の戻し方ですが、たっぷりの水に漬けて冷蔵庫の中に入れます。
一晩でいいものは生臭さが出てないなら水を入れ替えなくて大丈夫!長くかかるものは1日1回は必ず水を入れ替えましょう。
大きいものを切って水に漬ければ少しは早くなりますがうまみも抜けやすいので注意が必要です。
棒鱈の戻し方が分かったら早速調理!失敗しない煮つけ方法とは
では戻し方が分かった所で早速調理しましょう!
失敗しないために料理するコツはじっくり煮込む事。では料理過程を見ていきましょう!今回は棒鱈の甘辛煮で作っていきます。
まず水で戻した棒鱈を食べやすいサイズにカットしましょう。
それを鍋に入れたっぷりの水で30分ほど煮込みます。煮込んだらざるに入れて水を切りましょう。次にだし汁と砂糖を鍋に入れ煮立ったら棒鱈を入れます。
弱火で3時間程待って軟らかくなったら醤油・酒・みりんを入れて30分煮込みましょう。汁がほとんど無くなったら完成です!
料理だけで4時間かかりますが美味しくするために我慢です。
煮物は熱々の時より一度冷ますと味が中に入っていきますので煮つけを出す前まで冷蔵庫で冷やして置くといいですよ♪
棒鱈はおせちに入っているけどどんな意味があるの?
さて棒鱈ですが、おせちに入っているということは何らかの縁起物ということですよね?
元は北海道などで保存食として作られていた棒鱈が関西に出回って有名になりました。
棒鱈にはたらふく食べられる、1年間食べ物に困らないという願いが込められているんです!
今でこそ飢餓というのはなかなか聞きませんが昔は災害などで食べ物に困った人が大勢いました。
そういうことも有り鱈の名前にあやかって食べ物に困らない願いを込めた縁起物になったんですね。
実は鱈はとても腐りやすい魚。そんな魚を寒い時期にどう保存するか考えた先人の知恵から生まれたんですね。
たまに棒鱈は常温で水に漬けるのがいいという方もいますが、寒い時期で寒い場所なら構いませんが、エアコンやストーブが普及した今では常温は非常に危険です。
魚臭さより生臭い香りがしたら危険信号。腐り始めてます。
漬けておくなら冷暗所、つまり冷蔵庫がピッタリです!しっかりラップをしてそれでも臭いが気になるなら炭や冷蔵庫用の脱臭剤を使うといいでしょう。
また温めようとレンジを使う場合は魚臭さがレンジ内に残りますので柑橘系の皮を容器に入れ、水で浸してふたをしないままレンジで4分程チンすれば良くなりますよ♪
まとめ
棒鱈は使った事の無い人からすれば調理にとてつもなく時間がかかる料理と言えそうですね。ですが出来上がればかなり美味しい料理。
酒のあてにもなるので次々進む事間違いなしです!おせち料理を作るまでに時間が有るなら一度挑戦してみては?