毎年お盆が近づくと、SNSやニュースで見かける「きゅうりとなすに割り箸を刺した謎の飾り物」。これを精霊馬といいますが、小さい頃に自分の家にはなかったこともあり、正直、名前も意味も知らないまま大人になりました。
うちは今までお盆に特別なことをしてこなかったのですが、お墓参りなどで子どもたちにも色々感じて欲しいと思うようになり、ちゃんと調べてみることにしました。
せっかくなので、今年は子どもと一緒に作ってみようと思っています。
精霊馬(しょうりょううま)って何?意味を知ってなるほどだった
あの飾り物には「精霊馬(しょうりょううま)」という名前があります。きゅうりを馬に、なすを牛に見立てたお盆のお供え物です。
なぜ馬と牛なのか調べてみると、ちゃんと意味がありました。
- きゅうりの馬:足が速い馬に乗って、ご先祖様が少しでも早くこの世に帰ってきてくれるように
- なすの牛:歩みの遅い牛に乗って、ご先祖様がゆっくりあの世に帰っていくように(少しでも長くこの世にいてほしいという願い)
「早く来てほしい、でもゆっくり帰ってほしい」という、迎える側の気持ちがそのまま形になっていて、でもきゅうりと茄子で・・知ってしまうとなんだかじんわりきました。
精霊馬の作り方。材料はこれだけ
材料はとてもシンプルです。なす(大きめでどっしりしたもの)、きゅうり(まっすぐで細めのもの)、割り箸または爪楊枝(4本ずつ)。
作り方も難しくありません。
なす・きゅうりそれぞれに、割り箸や爪楊枝を4本ずつ足になるように刺し、バランスを見ながら立てて置けるように調整するだけ。思っていたよりずっと手軽です。
いつでもできますね!
いつ作る?いつ飾る?向きにも意味があった
作るタイミングにもポイントがあります。あまり早く作ると野菜がしおれてしまうので、お盆入りの前日(8月12日ごろ)に作るのがおすすめ。
飾る向きも、日によって変えるという点が個人的には一番の発見でした。
8月13日(迎え盆)はご先祖様を迎える日なので顔を仏壇側(内向き)に、8月16日(送り盆)は見送る日なので顔を外向きに置き直します。
同じ精霊馬でも、向きを変えることで「迎える」「送る」という気持ちを表現しているんですね。
簡単に作れるし、可愛いし、ここまで意味を知らずに毎年スルーしてきたのが、ちょっともったいなかったです。
精霊馬、今年は作ってみようと思う
ここまで調べてみて、これはもう今年やってみるしかないなと思いました。
材料も特別なものはいらないですし、由来を話しながら一緒に作れば、お盆の意味を伝えるきっかけにもなりそうです。
子どもが小さくても、そこそこ大きくなっていても、こんな風習あるんだよ、って話せるのって家族にとってもいい時間になると思います。
割り箸や爪楊枝の先端は尖っているので、小さい子が作るときは大人が手を添えたほうが安心です。
調べている中で、きゅうりの馬・なすの牛だけじゃなく、新幹線や船に見立てたアレンジ版を紹介している子育てメディアもありました。
伝統的な形にこだわらず、子どもが楽しめる工夫を加えている家庭もあるようです。子どもの反応を見ながら、無理のない範囲で楽しめたらいいですよね!
精霊馬の処分方法。食べたらダメって知ってました?
さて、精霊馬はナスときゅうりという食べ物を使います。作るのは簡単ですが、食べ物だしご先祖様をお迎えしたものなので処分する方法も知っておかないとですよね。
なすもきゅうりも旬の野菜なので、痛んでいなければ食べられそうな気がしてしまいますが、これはNGだそうです。
ご先祖様の乗り物として役目を果たしたものなので、感謝の気持ちを込めて処分するのがマナーとされています。夏の間ずっとお供えしているぶん、衛生的にもあまりおすすめできないとのこと。
現代でよく行われている処分方法は、手を合わせてから塩をひとつまみかけて清め、白い紙(半紙など)で包み、可燃ごみとして処分する方法です。
庭があるお宅では土に埋める家庭も多く、地域によってはお寺でまとめてお焚き上げをしてくれるところもあるようです。
お盆に精霊馬、作ってみよう
精霊馬のこと、知らないことばかりでした。写真とかで見たりしてたけど、いざきちんと調べてみると、きゅうりとなすに割り箸を刺すだけの飾りにここまでちゃんとした意味が込められているとは。
まずは12日に作れるよう、なすときゅうりを買いに行くのを忘れずに。
お盆とお彼岸の違いが気になった方はこちらもどうぞ。

子どもとのお墓参りについてはこちらにまとめています。


