生活に身近な鉛筆ですが、濃さの順番を詳しく知っていますか?
鉛筆というと最近使わなくなってきているかもしれませんが、
- 子どもが小学生になったとき
- 気分でちょっと絵を描いてみたくなった時
- 本格的にデッサンを始める時
- 歳を取るにつれて、やっぱり鉛筆いいなーって再確認した時
などに鉛筆派になることがあると思います。
改めて考えてみると鉛筆の濃さの順番やアルファベットは何を表しているのか?数字はどこまであるのか。ちゃんと知らなかったりしますよね。
筆記用具の中でも書くものはよく使います。子どもが使う場合は一番使いやすいものを選んであげる必要もあります。
そこで、この記事では鉛筆の濃さの順番を一覧にし、さらにアルファベットの意味や濃さに関係しているのか?など鉛筆の濃さの謎についてまとめてみました!
ぜひ読んで鉛筆の世界を堪能してください♪
鉛筆の濃さの順番一覧表
まずは鉛筆の濃さの順番を一覧表にまとめますね、下記の表をみてください。
10H | 9H | 8H | 7H | 6H | 5H | 4H | 3H | 2H | H | F | HB | B | 2B | 3B | 4B | 5B | 6B | 7B | 8B | 9B | 10B |
薄い | 濃い |
鉛筆の濃さと順番がわかるように表に並べてみました。
参考にした鉛筆は三菱ハイユニ。10H〜10Bまであり全部で22種の濃さがあります!
- H→数字が大きくなるにつれて薄い
- B→数字が大きくなるにつれて濃い
- HとHBの間にFがある
順番としては上記のように覚えておくと良いですね!
↑全ての濃さが一度に購入できるセットもありました!
※外国の鉛筆の表記では8B、9Bあたりの濃さをEB(エクストラブラック)、EEB(エクストラエクストラブラック)などと表現する場合もあり、国によっては表現の仕方が違います。
では次は単なる鉛筆の濃さの表記ではなく、数字の前にあるアルファベットのことや濃さの秘密についてお伝えしますね。
鉛筆の濃さを表すアルファベットは、芯の硬さを意味したもの
鉛筆の濃さの順番に表記されているアルファベット。もちろん濃さに関わってくるものですが、どこからこのアルファベットがきたのかというと、芯の硬さ(硬度)を表す単語からきてました。
硬さのアルファベットの意味はこちら!
- H→hard(硬い) 硬いと紙に芯がつきにくい=薄い
- B→black(黒い) 柔らかいのでたくさん芯が紙につく=濃い
- F→firm(しっかり引き締まった) HとBの真ん中の硬さ
2BとかHとかは普段から使っているけど意識したことがなかったので、知った時は「そうなんだ!」て思ってしまいました。
鉛筆に書かれたあのBやらHやらは、「濃さ」の表記ではありますが、意味としては「硬さ」を表しています。
柔らかいものは芯が紙につきやすく濃い書き心地に。例えば4Bなどは手が紙に擦れるとついちゃいます。硬いものは紙に芯がつきにくいので薄いんですね。
そして私としてはあまり馴染みがなかった「F」。Fとは何かというと、次のような記事を見つけました。
19世紀、鉛筆の濃さの表し方は、国や業者によってさまざまだった。数字で表す業者や、H(HARD)とS(SOFT)で表す業者など、いろんな規格が乱立していた。
そんな中で、ロンドンにあるブルックマンっていう鉛筆製造業者が、『B』と『H』で表示した鉛筆を作った。
画家が求める濃い鉛筆のグループをB、製図者が好む硬い鉛筆のグループをHとして、濃さと硬さのランクを数字で表した。
多くの人に使われ始めると、BとHの間にニーズがあることが分かって、いくつかの製造業者が『HB』を作った。
そして、HBとHの間に『F』が作られた。
EXCITEニュースより
Fの鉛筆は後々出てきたものなので、人々の欲しい!が形になった商品だったのかもしれませんね。
Fには数字をつかわず、ちょうど真ん中です。
では、ここからはデッサンと小学生にオススメの鉛筆の濃さを紹介していきます。
鉛筆の濃さのおすすめ
デッサンの時は
デッサンの時も鉛筆を使いますね!濃さに悩むところですが、デッサンの場合は芯が柔らかめのものを使いましょう。芯が硬いものを使ってしまうと、紙がへこんだりして絵に影響が出てしまいます。
そして、あまりにも濃いものは浮いた感じになってしまいデッサンには向かないという話も。なので、おすすめは2Bです。
ただし、濃さとしては絵の状況に応じて使う事が大切。濃淡をある程度筆圧でコントロールしたとしても、やはり無理があります。
いくつかの種類の硬さや濃さの鉛筆を用意して、どんな黒を出したいのか?を考えながら書くようにしましょう。
小学校一年生から学年別に使うべき濃さは?
鉛筆といえば小学生じゃないでしょうか?小学校一年生になるときに本格的に鉛筆を揃えるとなるとどれを選べば良いのでしょうか?
一般的に小学校学年別の鉛筆の濃さは以下のようになります。
もしお祝いに鉛筆をあげるとかになると小学校入学のお祝いには2Bが嬉しいと思います。
初めて本格的に使う鉛筆は、高品質でかわいいカラーのものがおすすめです。名前書きが必須になるので、名入れをするとさらに喜ばれますよ!
鉛筆じゃなくてシャーペンではダメなの?
ちなみに、小学生の鉛筆を選んでいるとシャーペンじゃダメなのか?という疑問が浮かんできます。小学生にとってシャーペンは憧れの筆記用具かもしれませんが、大体の小学校ではシャーペンは禁止だと思います。
初めは鉛筆で違和感がないにしても、小学3年生くらいになると本人も使いたくなるんですが、ダメな理由がきちんとあります!
それはシャーペンでは筆圧の加減が難しいこと。
小さいうちは筆圧の調節がまだ上手にできないので、きちんとかけるようになるまでは鉛筆を使用したほうが良いのです。
シャープペンシルは
- 芯が折れたら嫌なので力を入れないようにしてしまう。
- 芯が折れたら集中できない
- カチカチ音がする
- 分解する
などの影響もあります。
しっかり学習に集中するためにも、やはり小学校の間は鉛筆を使いましょう!
編集後記
鉛筆の濃さといっても色々ありますね!身近なものだけど濃さの順番も意外と知らなかったりします。
Fとかはあまりみないけど、探してみるのも面白いですね。
久しぶりに鉛筆を使うとやっぱり書きやすく、ちょっと字が綺麗にかけたんじゃないか?と私は感じました!
家に眠ってる鉛筆ありませんか?久しぶりに鉛筆で書いてみると懐かしい気持ちと、改めて鉛筆のよさを感じますよ♪