教習所に通っている時は、あまり使い方や存在をしらないまま卒業という場合が多いのではないかと思う「ハザードランプ」。
実際にはきちんとハザードについて習う時間ってないんですよね・・。
実はハザードランプには「法令に基づいた使い方」と「実際に道路上で使われている使い方」があるんです。
で、普段から運転していると、ハザードランプはどちらかというと運転マナーとして使われるほうが多いのが現実なのですが、それらが使い方として法律で決められたことなのか、もしくはどちらでもいいのか、ハザードランプを出したほうがいいのかそうでないのか?と迷っている人も多いようです。
今回はそんなハザードランプについて、法律で決められたハザードランプの使い方と、運転マナーとしてのハザードランプの使い方両方をまとめて見ていきたいと思います。
ハザードランプの正式な使い方とは?
まず、ハザードランプの正式名称を知っていますか?ハザードランプとは、「非常点滅表示灯」のことです。「方向指示器」(ウインカー)の前後左右にある4つ全てを点滅させるやつですね。
英語ではハザードとは危険の意味があります。正式な使い方は車の故障や緊急で駐停車しなければならないなどの非常時に点滅させること。
思わぬ場所で、思わぬ車の故障。そんなことが起こったとき、ハザードランプで他の車に(特に後続車に!)「非常事態の為、停車します!」とハザードランプを点滅させ、伝える役目をします。
そしてけん引時の追突防止の為に周囲に危険を伝える為にも使用されたりします。けん引って後続車から見るとけん引されていることがわかりにくいです。
けん引されている車はエンジンがかかっていない状態です。パワステ(ハンドル操作が軽くなる機能)が効かなくなっていて曲がりにくなっていたり、ブレーキもききが悪くなっていたりしているので、思わぬ動きをする時があります。
ですのでこれも周囲に危険を伝え、事故を防止する為、けん引している際にもハザードランプを使用する時があります。
ここまでがハザードランプの正式な使い方です。ですが実際にハザードランプを使う時といえばマナーとして点滅させる方が多いです。
次はマナーとしての使い方について説明しますね。
運転マナーとしてのハザードランプの使い方
普段の運転でハザードランプを使う場面といえば、主にこれから紹介する3つのことです。
まだ運転経験が浅かったりすると知らない場合もあるかもしれません。しかし車で走っていると使われることも多いので、運転中に「なぜ今ハザードランプを点滅させるの?」と感じてしまうことも。知らなければ危険な場合もあるかも。
運転マナーとしてのハザードランプの使い方もしっかり確認しておいてください!
サンキューハザード
車を運転していると譲ったり譲ってもらったりという場面があります。そんな時に使うのがこの「サンキューハザード」です。
お互いに気持ち良く運転する為のお礼のサインとして使われています。サンキューハザードについての詳しい記事はこちらです!
ハザードランプ点滅の意味のひとつの「サンキュー」!お礼を伝えよう!
高速道路でハザードランプ?!
普段は高速道路に乗らなくても、大型連休の時には高速道路を使うという方もいるかもしれません。連休だけに渋滞しそう・・と思ったら前の車がハザードをつけた!というところをみたことがありませんか?
高速道路で前方が混んでいる時、後続車に「前が混んでいるのでとまりますよ!気をつけてね!」とお知らせする時にハザードを使います。
特に高速道路ではスピードが出ているので急に減速することは事故につながります。だからマナーとしてハザードをつけてお知らせするんですね。
追突を防止する効果あり!下記の記事にさらに詳しくまとめています。
高速道路でハザードランプの意味は?渋滞時点滅は法律で決まってる?
駐車場でハザードランプ
上記二つよりも、運転マナーとして駐車場でのハザード使用が一番良く目にするのではないでしょうか?
ショッピングセンターやPA・SAなどでももはや必須な感じになっていますね。
下記記事に注意点などもまとめています。改めて確認してみてください!
駐車場で見るハザードランプは駐停車・バックの意味あり!詳しく解説!
ハザードランプのマークと配置
ハザードランプのマークってどこかでみたことありますよね!
ハザードランプのマーク
ハザードランプのマークは停止表示板をイメージしたものになっています。三角を二つ組み合わせたような、二重の三角形のマークです。
6648 エーモン 三角停止板 緊急 応急用品 TSマーク 国家公安委員会形式認定郵パケット不可 |
三角停止板に似ていますよねー。
三角停止板は車を緊急に停止させる時に掲示するものです。非常時に目立つことにより危険を回避することが目的です。
正式なハザードランプの使い方のところでもお伝えしましたが、本来どちらも緊急時・非常時に周りに知らせるのが役目。
だからマークと停止板は似ているのですね!
ハザードランプの配置について
ハザードランプのスイッチ位置についてですが、ハンドル付近にある場合と車の中央付近に設置されている場合があります。
ちょっと一昔前の車だと、ハンドルと車体の取り付け部分に上から押すタイプのハザードランプとかもありますよね。
車によって色々あるし、ハンドルの付け根のところにあるものは運転手でも操作しにくい!と感じていました。
そういえばそんな場所に最近の車はハザードランプがついてないなーって思ってたんですが、それも理由があったんです!
非常時に運転手がハザードランプを点灯させることができるとは限りません。そのことから最近の車のハザードランプは中央に設置されているということです。
編集後記
知っているようで知らないハザードランプの使い方についてまとめてみました。
車の運転は常に危険と隣り合わせ。ハザードランプの意味や使い方をきちんと知っておくことで、回避できることもあるはずです。
この記事が少しでも参考にな理、一つでも事故が減りますように。