土用の丑の日や、ちょっと豪華に晩御飯・・なんてときに「うなぎ」を一昔前には食べていましたが、近年のうなぎの価格はびっくりな値段となっています。とても家で食卓に出せる値段ではなくなってしまいました!おいしいのに残念。
でも、うなぎの代わりとなってくれる存在が現れました!なんとそれはナマズ!私としてはナマズを食べたことなかったのでとてもビックリで、このニュースにはとても興味津々。ナマズが代用されるようになった経緯と、うなぎとナマズの違い、そして気になるナマズの栄養素について見ていきます!
うなぎの代わりにナマズ
とってもおいしいうなぎですが、土用の丑の日などで大量に消費され、日本のうなぎは相当な数が減ってしまいました。輸入うなぎもどんどんと減っていき、ニホンウナギは絶滅危惧種となってしまったのです。
うなぎ産業を絶やさない為、うなぎに代わる物はないか・・?そう考えた近畿大学は2010年にうなぎの代替えとするナマズの養殖に成功!!そして、ついに2016年に土用の丑の日に200食限定ではあるものの「うなぎ味ナマズ」を使ったナマズ重・ナマズ蒲焼を販売することができるようになりました。
近畿大学水産研究所(養殖専門料理店)
- 大阪店 ランチ(ナマズ重)50食、ディナー(ナマズ蒲焼)50食
- 銀座店 ランチ(ナマズ重)50食、ディナー(ナマズ蒲焼)50食
料金は2200円(税込)だそうです!
うなぎ風とはいえ、あの味が手軽になる・・?嬉しい反面いろんな疑問も持ちました。
うなぎとナマズ、代用ナマズの違い
うなぎとナマズではにているものの、なにより味に違いがあります。
- 脂質が違う・・ナマズはうなぎよりも脂質が少ない
- 臭いがある・・ナマズはうなぎよりも泥臭い
これまでのナマズのままではうなぎの代用としては不向きでした。油はのってないし、さらに泥臭い味もする。ナマズ料理ではなく、うなぎの代わりとしてはとても使えるものではありませんでした。
近畿大学では水質や食べる餌などに工夫を凝らし、
- 脂質の増加
- 泥臭さ消臭
に成功した「うなぎ味ナマズ」の開発に成功!!
たくさんの苦労の末、やっと一般のお客さんにうなぎの代用としてナマズを販売できるようになったのです。まだまだ記事作成時点では提供できる数に限りがあるとのことですが、これから先、うなぎのようにナマズの蒲焼がメジャーになる日も近いというわけでワクワク!料金もまだまだ高いけど、うなぎの半分の価格を目指していること。成功して欲しいです。
気になるナマズの栄養
ナマズがうなぎの代わりとなることがわかりましたが、でも実際のところ栄養はどうなの?と気になるところ。私はナマズ料理を食べたことがなかったので、食べてもいいの?体に悪くないの?と疑ってしまいました。
結論からいうと、うなぎの栄養価はかなり高いので、味は似ていても栄養価まではうなぎに追いつかないというのが正直なところなようです。なかでも
- ビタミンA
- カルシウム
は特にナマズに比べてうなぎのほうがかなり栄養価が高いです。カロリーも高いのがうなぎですが、体に良い不飽和脂肪酸が主な成分となります。
ただ、ナマズが体に悪いとか、栄養がないとかではありません。ナマズはうなぎよりも高タンパクで、ヘルシーだと考えておくのが良いでしょう。
ただし、上記は普通のナマズについての栄養を考えた場合の話。「うなぎ代用ナマズ」は脂質を増加させているとのことですので、どれくらいのカロリー・脂質になるのかは見ておくべきポイントとなります。
編集後記
近畿大学ではナマズが一般にうなぎの代用とできる程の量になるにはまだまだ時間がかかるとの見解を示していますが、現実になるのも近い将来となっているということ。楽しみですね!
これから先、一般にも「うなぎ味ナマズ」が流通したら、ナマズ栄養価はうなぎほどではないけど、うなぎより安く、回数食べることができるという点において満足度は高くなるのではないかと私は思っています!