今や時間を知るための道具というだけにとどまらず、ファッションアイテムとしても大活躍の腕時計。
様々な機能がついたものや、ブレスレット感覚の可愛いデザインのものまで、幅広く様々なお店で売られていますよね。
とはいえ私自身、普段あまり腕時計をつける習慣がなくて。だからこそ、たまに着けようとすると「あれ、どの位置につけるんだっけ」と毎回ちょっと迷うんです。
腕時計に正しい付け方のルールというものはあるのでしょうか?女性がかっこよく、快適に腕時計をつける方法を調べてまとめたのでぜひ参考にしてくださいね。
腕時計の位置、実は「絶対のルール」はなかった

「女性は文字盤を内側に付けるのがマナー」と聞いたことがある人もいるかもしれません。
私も聞いたことがあったのですが、調べてみるとこれ、着物の「身八つ口(みやつくち)」という脇の下の開きに由来するものなんだそうです。
文字盤を外側にしたまま時間を確認しようとすると、腕を高く上げる必要があり、身八つ口から胸元が見えてしまう恐れがある。だから手首を軽く返すだけで見られる内側向きが、上品な所作とされていたんだとか。
今は着物を着る機会自体が減り、腕時計もファッションアイテムとして楽しむ人が増えたので、内側・外側どちらでもマナー違反ではない、というのが今の一般的な考え方です。
知らずに「内側じゃないとダメなの?」と疑問を持っていつつも、みんな色々な付け方をしているので、納得&ちょっと肩の力が抜けました。
たまにしか着けない私からすると、ルールがガチガチじゃないと分かるだけでも気が楽になりますね。
腕時計(女性)シーン別の付け方の目安
絶対のルールはないとはいえ、TPOに応じた目安を知っておくと安心です。
フォーマルシーン(結婚式・弔事など)
時計は「強い印象を持たせない」のが基本の考え方。
文字盤の大きいものやデザインの太いものを全開で見せるのは避け、袖口よりやや上、そっと袖をめくると現れるくらいの位置がベター。
肌の露出が多めな服装のときは、線の細い華奢なデザインを選び、文字盤を内側に向けると上品にまとまります。
ビジネスシーン
何度も袖をまくって時間を確認するのはスマートではありません。
文字盤は外側に向けて袖口から少し覗くくらいの位置にすると、時間確認がスムーズです。アナログ式の方が知的な印象を与えやすく、カッターシャツやスーツとの相性も良いとされています。
カジュアルシーン
ここは特に決まりがなく、時計のデザイン次第。
ブレスレットやバングル型なら、文字盤を手の甲側や内側にしてアクセサリー感覚で楽しむのもアリです。
振袖などの和装をする場合は、さきほどの身八つ口の話の通り、文字盤を内側にした方が少ない動作で気品のある見え方になります。
腕時計、どちらの腕に付けるか問題
一般的には利き手と逆の腕に付けるのが定番です。
理由はシンプルで、作業の邪魔になりにくく、時計への衝撃も防げるから。文字を書いたり作業したりする機会が多い利き手を空けておく方が、日常的にも仕事の効率という面でも都合がいいわけです。
余談ですが、「兵士が銃を扱う利き手を空けるために、反対の腕に時計を着けるようになった」という説もあるそう。そう考えると「なるほど・・」って感じですよね。
腕時計の位置がずれる・回る原因と直し方
手を動かしているとどうしても位置がずれたり、くるっと回ってしまったり…というのはよくある悩みです。
身につけるものは快適じゃないといやですよね。原因は主に2つです。
サイズが合っていない
既製品はサイズが決まっているため、デザイン重視で選ぶとベルトが余ったり足りなかったりします。服や靴と同じで、自分の腕に合ったサイズを選ぶのが基本です。
調整方法を店員さんにも相談してみましょう。
ベルトの緩さが合っていない
ずれを防ぐコツは、手首の骨(小指側の突起)の上あたりに時計を乗せること。骨に引っかかることで、下にずれ落ちにくくなります。ベルトの緩さの目安は、手首とベルトの間に指1本分くらいの隙間があること。
ぴったり締めすぎず、かといってスカスカでもない、このくらいがちょうどいいバランスです。
腕時計をつけてると骨が痛い…これって付け方のせい?
ずれとは反対に、ベルトを締めすぎて手首の骨を圧迫してしまっているケースもあります。ズレを恐れてついきつめに締めがちですが、痛みを我慢してまで着けるのは本末転倒。
穴ひとつ分、金属のコマひとつ分緩めるだけでも、付け心地はかなり変わります。
リューズが骨に当たって痛い場合は、文字盤を逆にする、付ける腕を変える、といった対処で解決することもあります。
ただし、痛みだけでなく指先までしびれる・感覚が鈍いといった症状がある場合は、圧迫が強すぎるサインです。
すぐに外して様子を見て、それでも改善しないようなら無理せず専門家に相談してくださいね。
結局のところ、ズレも痛みもなく快適に付けるには、時間をかけて自分に合う位置とベルトの種類を見つけていくことが重要です。
今のベルトの締め付けや素材が合わないと感じるなら、皮ベルトへの交換もひとつの手。皮は金属よりも調整がしやすく、使ううちに自分の腕の太さに馴染んでいく特性があります。
編集後記
たまにしか着けない私にとって、腕時計の位置は毎回ちょっとした謎でした。
でも調べてみると「絶対のルール」なんてものはなくて、知っておくと便利な由来や目安があるだけなんだと分かって、気が楽になりました。
正直、こんなに背景や理由があるとは思っていなかったので、面白かったです。
トラブルにさえ気をつけて、最低限の目安を押さえておけば、腕時計はファッションの心強い味方になってくれます。次に着けるときは、もう位置に迷わずにすみそうです。


