先日、お店でおはぎを買おうとしたら「ぼたもち」という名前で売られていて、「ん?おはぎとぼたもちの違いってなんや?」と、うすうすモヤっとしていた疑問がさらにモヤモヤっとしてしまいました。
調べてみると、季節による呼び名の違いだけでなく、あんこや大きさまで諸説あることがわかりました。
この記事では、その違いや由来を整理していきたいとおもいます。聞かれてちゃんと説明できない人、きっと多いはず!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
おはぎとぼたもちは同じもの?季節で呼び方が変わる理由
お彼岸にあんこを使ったお菓子をお供えする理由は、小豆の赤い色に昔から邪気を払う力があると信じられてきたからだと言われています。
魔除けの意味を持つ小豆を使ったお菓子をご先祖様にお供えし、その力にあやかりながら感謝・供養をしていた、というわけです。
で、おはぎもぼたもちも材料は同じもの。さて、何が違うのでしょうか?色々な説をみていきましょう。
春はぼたもち・秋はおはぎ、由来は花
一番よく聞くのが、春はぼたもち、秋はおはぎという季節による呼び分け説です。季節の花にちなんで、その花に似せて少し形も変えていたと言われています。
- ぼたもち→牡丹の花みたいに大きくて丸い
- おはぎ→萩の花のように小ぶりな楕円形
芸が細かい感じがして、私的にはよりご先祖様を大切にしている感じが伝わってきました。季節によって呼び方が違う説は、説明を聞いたらかなり納得のいくものでしたし、これが一番一般的な説のようです。
ただね・・色々調べていると、おはぎとぼたもちはモノ自体が違うという説も見つけたんです。
そっちも気になりますよね?(笑)他の説も紹介していきます。
関西育ちの私が感じる違和感、あんこ好きの息子に聞かれて答えられなかった
関東ではぼたもち、関西ではおはぎと呼ぶことが多いという地域差もあるようですが、これははっきりした理由が見つからず、単に地域による呼び方の慣習の違い、という説が有力なようです。
私は関西育ちなので、実はぼたもちと言っておはぎが出てくることに、未だに多少の違和感があります。おはぎの方が馴染みがあるんです。
うちの場合、息子があんこ好きで、おはぎはもともとよく買っていました。ある時、店先でぼたもちを見た息子に「これとおはぎ、何が違うん?」と聞かれたんですが、正直、その場では答えられませんでした。
普段からよく食べているものなのに、いざ聞かれると説明できない・・というのは、なんだか悔しいですよね(笑)
あんこ・お米・大きさの違いにも理由があった
あんこの違い(粒あん・こしあん)
確かに!と思えたのが「あんことお餅の加工の違い」で呼び方が変わるという説です。
- おはぎ→粒あん・もち米の粒が残る餅
- ぼた餅→こしあん・粒が残らないお餅
これを見て納得、という人も結構いるかもしれません。つぶつぶ感のある、豆粒が残った感じのあんこがおはぎ。粒のないさらつる感のある方がぼた餅、というイメージです。
おはぎが粒あんになりやすい理由は、秋に収穫したばかりの小豆は皮がやわらかく、粒あんにしやすいから。逆に春は、収穫から時間が経って小豆の皮が固くなっているため、こしあんにするために裏ごしする、という理屈のようです。
お米のつぶし方「半殺し・皆殺し」
今回調べていて初めて知ったのですが、おはぎ・ぼたもちのもち米のつぶし方には「半殺し」「皆殺し」というちょっと物騒な呼び名があるそうです。
お米の粒を半分残す搗き方が「半殺し」、粒が残らないくらいしっかりつぶすのが「皆殺し」。呼び名だけ聞くとギョッとしますが、地域や家庭によって使い分けられているようです。
大きさ・形の違い
お米の配合にも違いがあるという説があります。もち米だけで作ると冷めたときに固くなりやすいため、うるち米を2〜5割ほど混ぜて作ることもあるようです。
ただ、ぼたもち・おはぎのどちらをもち米100%にするかは家庭やレシピによって差があり、はっきりした決まりがあるわけではなさそうです。
また、萩は小さい花、牡丹は大きく丸い花なので、それに合わせておはぎは小さめ、ぼたもちは大きめに作られる、という説もあります。
呼び方の結論・・?
ここまで様々なおはぎとぼたもちの「どこが違うか説」を唱えてきましたが、色々ありましたねー・・!どれがしっくりきましたか?
正直、ここまで来ると人それぞれで、「違い」というほど厳密に決まっているものでもないんじゃないかな、というのが私の感想です(笑)
ただ、色々な説が出てきたことも事実なので、地域差とか時代の違いとか、色々あるんだと思いました。答えがないっていうのも面白いですよね。
おはぎ・ぼたもちの名前の由来
次は、そもそもの「おはぎ」「ぼたもち」という名前の由来をみていきますね。
おはぎの名前の由来
おはぎという名前は、秋の七草のひとつである「萩」の花からきています。小さくてかわいらしい花が咲き乱れている様子をイメージして作られたのが「おはぎ」。小さい花がたくさんある様子を、おはぎのつぶつぶに見立てたのかもしれません。
言葉の変化としては、萩の餅→萩餅→おはぎもち→おはぎ、という流れです。萩が秋の花であること、小豆の収穫時期が秋であることから、主に秋のお彼岸にお供えされるのがおはぎとなったようです。
ぼたもちの名前の由来
ぼたもちの名前の由来は、春の花「牡丹」から。言葉の変化としては、牡丹→牡丹餅→ぼたもち、という流れです。
ぼたもちがぼってりした感じに見えるから、という説もありますが、おはぎの語源と同じように花つながりで考えると、春の花・牡丹から変化したと考える方が自然だと思います。春の花が由来のぼたもちだから、春のお彼岸のお供えに使われるようになった、というわけですね。
正直、手作りは面倒だから毎年買う派です
ここまで由来や違いを調べてきましたが、諸説あるので「こう」と断言はできませんが、「諸説ある」「代表の説は・・」という感じで説明ができるようになりましたでしょうか。
さて、みなさんおはぎやぼたもちはどのように用意していますか?私は完全に「買う派」です。手作りするのが面倒、というのが一番の理由です。
もち米を炊いて、あんこも用意して、丸めて・・という工程を考えるだけで、正直やる気が失せます(笑)。でも今回、由来や意味をちゃんと知ったことで、市販のもので済ませることになんだか前より気が楽になりました。知識を知るって大切ですね!w
スーパーで並んでいるものでも十分ですし、和菓子屋さんのものだとあんこの質が違ったりするので、その日の気分で選んでいます。手作りしないからといって、お彼岸の気持ちが薄れるわけではないと思っています。
まとめ
おはぎとぼたもちの違いは、季節による呼び分けが一番有力な説ですが、あんこの違いや地域差、大きさなど、諸説入り混じっているのが実際のところでした。
- 春はぼたもち、秋はおはぎと呼ばれることが多い
- あんこ・お米・大きさにもそれぞれ理由がある説がある
- 知識として知っていれば、手作りしなくても市販品で全然OK
うんちくも含めて、お彼岸にはご先祖様に感謝しながら、ぼたもち・おはぎを楽しめたらいいなと思います。私は今年も間違いなく買う派です(笑)

お盆とお彼岸の違いが気になった方はこちら。



