4月になるとあちこちで鯉のぼりが上がり始めます。
我が家も子供が小さい頃は毎年立てていましたが、いまや長男が20歳、日当たりの良すぎる庭で風雨にさらされ去年ついに破れてさよならしました。
鯉のぼりを上げるのにひもに1匹ずつ毎朝あげて夕方に下ろしていましたが、実家には鯉のぼりがなかったので立てながらこれでいいのか?と、思っていましたし、特に何も考えずに上げたり下げたり。
当たり前のように毎年見ていた鯉のぼりですが、いざ調べてみると深~い意味があったのです!
カラフルなだけじゃない!鯉のぼりは色にも意味があった!?
一番上にカラフルな吹き流し、二番目は黒いお父さん、その次の赤いのはお母さん、青い子供…私はそう思っていました。
大体の人はそう思ってるんじゃないのかな??と思うのですが・・どうでしょうか?
でも違ったのです。
そもそも赤いのはお母さんではなかった!!江戸時代の赤い鯉のぼり(緋鯉)は子供を表すものだったそう!
だから、鯉のぼりにはお母さんがいないということなんです・・・なんてショック!!
たしかに「鯉のぼりの歌」の歌詞にも・・・
♪大きい真鯉はお父さん、小さい緋鯉は子供た~ち~♪
ね??ほんと、歌にもお母さん居ないじゃないですか…信じて疑わなかったお母さん説、どうして私はそう思ったんだろう?と、掘り下げて調べてみました。
江戸時代に流行り始めた鯉のぼりは時代とともにいろいろ変化して今に至るのですが、昭和になってから黒はお父さん、赤はお母さん、青はお兄ちゃん、ピンクは妹のように家族全員を表すようになったそうです。
だから今はお母さんと思っていて正解なのです。自分がお母さんと思い込んでいただけではなく、家族を表すようになったからそう思っている人が多いのです。
こんな風に意外なことがわかったら、調べるのが面白くなってきます!次は鯉のぼりの吹き流しについて調べました。
鯉のぼりの吹き流しの意味って?
鯉のぼりの由来は、「幟(のぼり)」だけにそもそもは「旗」でした。しかも鯉の絵とかではなく、戦のときに掲げる武者や家紋の入った大将の周りにいっぱいあるやつです。
元々は武家で始まった節句の幟、子供がたくましく育つように、出世しますようにと、願いを込めつつかざられたようです。
その幟が今のように鯉の吹き流しになったのは「竜門(険しい滝)を登りきった鯉が竜になった」と言う中国の故事からの言葉によるもの、つまり鯉の滝登りをなぞらえて、武者から鯉に変化していったようです。
そして、鯉のぼりの一番上にある吹き流しにも意味があります!
まず、色は中国の五行の色を表します。一般的に赤、青または緑、黄、紫または黒、白で、構成されています。
この吹き流しは「家・家族」を表し、魔除けの意味があることから鯉のぼりに一番上につけられるようになりました。意外と大事な意味があるのですね、
鯉のぼりの一番上にくる色は?その意味は?
そして大事な鯉のぼりの鯉の部分!正式な鯉の並べ方をおさらいしましょう。
上から吹き流し→真鯉(黒)→緋鯉(赤)→青です。
まだその他に鯉が居る場合は、青の下に決まりはないので各家庭で決めていいようです。兄弟順に誰がどの色かを想定して上げるのが一般的になっています。
吹き流しは家や家族の魔除け、真鯉は父親、緋鯉は現在母親(昔は子供)、以下青からは子供たちの意味をもち、子供の成長をお祝いするとともに将来の安泰と出世を願って上げるというのが鯉のぼりの正しい意味です。
ここでちょっと気になることが…真鯉って何って思いませんか?
これが、真鯉です。調べると「黒い鯉、普通の鯉」だそうです。たしかに普通の鯉ですね~お父さん鯉、意外と地味でした(笑)
ちなみに緋鯉は
ひごい【緋鯉】
コイのうち、体色が赤または白を基調とするものの総称。普通、橙赤色。観賞用。
キレイ!かわいい!!っていう観賞用な鯉で、お母さん素敵って感じです。もちろんですが、青や緑は居ませんね。
まとめ
せっかく飾る鯉のぼり。正しい順序はもちろん、しっかりと意味がわかっているとより有意義ですよね。
鯉のぼりのお母さんのことなど、子供と鯉のぼりの話なったら説明してあげてくださいね~。