江戸時代に定着した「迎え火」という習慣。聞いたことはあるけど、いざ説明するとなるといまいちいつなのか?どういうものなのか?ちゃんと知らない場合も多いと思います。もしかすると初めて聞いたという場合もあるかと思います。
簡単にいうと迎え火とは、客人や神霊を迎え入れるという目的で焚いていた火の事です。
今ではその目的が変わって、お盆の時期に家に戻ってくる先祖の霊が迷わないようにと、目印として火を焚くというお盆の習慣のひとつとなっています。
日本にある習慣だから、今回は、お盆の行事「迎え火」についてくわしくご紹介します!
迎え火っていいつやるの?年によって違う?2018年はいつ?
「迎え火」はお盆の期間に行う行事ですので、期間はもちろんお盆の期間です。
我が家に戻る先祖の霊が迷うことなく我が家に帰れるようにの目印なので、7月13日または8月13日に行います。
実際に火を焚く地域もありますが、最近では「迎え火」が変形して「盆提灯」になっていて、こちらの方を目にすることが多いかも知れませんね。
2018年のお盆は7月13日(金)~16日(月)です。あれ?7月にお盆って我が家の地域では違うよ??と思うかもなんですが、東京や一部の地域は「新のお盆」をお盆期間とするためこの日にちになります。
我が家の地域では世間一般のお盆休暇である8月13日~16日にお盆行事をやっていますが、これは「旧盆」や「月遅れのお盆」と言われています。
だから間違いではないんですよ。
地域によって1ヶ月も違うなんておもしろいですね。
そのため7月にお盆とする地域では7月13日に迎え火をして、8月をお盆とする地域では8月13日に迎え火をしますので2018年は7月13日(金)または8月13日(月)の火に迎え火を焚く、または盆提灯を掲げる日となります。
迎え火っていつの時間にやるものなの!?
具体的な日にちは上記で紹介したとおりですが、迎え火はいつの時間にやる?いつでもいいの?と、いうところが気になってきます。同じ日でも朝か夜かで全然違いますよね。
迎え火をする目的は、お盆の間に先祖の霊が帰ってくる目印なので時間は「夕方」に行います。
夕方に行う理由は亡くなった人の霊は暗くなってから動きだすものと、いう考えからです。
たしかに、夏真っ盛りの昼間から霊を迎えるというのは違う気がしますね。
…ということで、期間と時間をまとめると13日の夕方に行うのが正解ですが、一部地域によっては前日の12日に行うところもあるようです。
この日は「迎え日」とも言われるので、12日でもいいということです。
迎え火っていつやるものなの!?
13日に戻ってきた先祖の霊は、お盆の期間我が家に滞在してお盆が終われば戻るとされています。
そのため、火を焚くのはお盆の期間になります。
迎え火は13日の夕方。
それから14日・15日と、お盆を過ごしてお盆が終わる16日の夕方に今度は「送り火」をして送り出します。
「送り火」は、お盆の間自宅に滞在した先祖の魂が迷わず元の位置に戻れるようにとの祈りを込めて火を焚くことです。
霊が迷わないようにとしての目印というのであれば、お墓の前でも焚くのが道理ですが、送り火の意味は「わたしたちがちゃんと見送っていますよ。」という誠意を表す意味の火であるため、迎え火と同じ要領で送り火を焚くということになっています。
調べて見ると・・うん、よく出来たお話です…。
送り火の正式な日にちはこの日にちですが、一般的に会社のお盆休暇といえば15日までというところが多いので、15日をお盆の終わりとして送り出すという家も増えてきているようです。
12日に迎えても13日に迎えても。15日に送り出しても16日にしてもお盆に先祖に帰って来てもらって、一緒に過ごし供養する。
という気持ちを持っているだけで先祖は喜ばれることでしょう。日本の習慣という事でついつい慎重になってしまいますが、そこまでシビアに考えなくても良いという事ですね。
まとめ
迎え火はいつするのか?どの時間帯にするのか?をみてきました。
なんとなく知っている事もあったけど、調べて見ると深く知ることができてやはり勉強になりました。
2018年の迎え火は
- ① 7月13日 金曜日
- ② 8月13日 月曜日
時間帯は
- 夕方
2018年の送り火は
- 15日か16日
地域によって違いがありますので、自分の地域に合わせて行いましょう。