「どうして自分が休みの日に限って……」そう感じていらっしゃる方、けっこう多いのではないでしょうか?何かと言えば、市役所です!
一部の業種を除いて、多くの会社は通常、平日出勤の土日休み。
ところが、市役所でもこの業務形態のため、せっかく休みの日に面倒くさい役所手続きを済ましてしまおうと思っても、肝心のお役所が閉まっているわけですから、それが叶わないことも少なくありません。
かといって、そのためだけに平日お休みをいただくのは……いくら働き方改革が進みつつあるとはいえ、まだまだ今の日本では気まずい雰囲気、ありますよね。
ですが、近年では役所もこの業務形態に対して見直しが進んでおり、どんどん利用しやすいように改善されてきているようです!
今回は市役所の土日営業について調べてみました!
市役所は土日に営業してる?時間は?休日にできることとできないこと
まず結論から申し上げることになるのですが、こればっかりはお住まいの市によって対応はバラバラ。一概に「こうです!」と答えの出るものではないようです。
たとえば、筆者の住んでいる地域の市役所は、土日の営業に特化して記述するのであれば、引っ越しシーズンである3月と4月には、日曜日に平日と同じ営業時間で区役所窓口を開庁し、引っ越しに関する業務が行えます。
具体的な手続き内容としては“転入、転出などの住所変更に伴う手続き・諸証明の発行に関する業務・マイナンバーカードの交付”(※市役所ホームページより引用)となります。
では、他の地域ではどのようなバラつきがあるのでしょうか?
いくつかの都市の市役所事情をまとめてみました!
調査対象エリア | 札幌市 | 西東京市 | 大阪市 | 沖縄市 |
開庁曜日 | 引っ越しシーズンに限る 一度きりの土日の午前中 ※2018年例: 3月24日(土) 4月1日(日) 8時45分~12時00分 |
毎週土曜日 ※第1・第3・第5…保谷庁舎 ※第2・第4…田無庁舎 |
毎月第4日曜日 | ※自動交付機以外での土日対応なし |
サービス内容 | ・転入・転居届、転出届及び世帯の 変更等に関する届 ・住民票の写し、戸籍謄本などの 証明書の発行 ・印鑑登録に関する申請、証明書の 発行 ・マイナンバーカード、通知カードの 受け取り ・戸籍届 ・特別永住者証明書に関する申請 |
・転入、転出、転居等の届出 ・住民票の写しの交付 ・住民票記載事項証明書の交付 ・市民カードの交付、引替え、 暗証番号変更 ・印鑑登録証明書の交付 ・印鑑登録・廃止等の申請 ・戸籍全部事項証明書 ・除籍・改製原戸籍の謄本および 抄本の交付 ・戸籍の附票の交付 ・不在住証明書の交付 ・不在籍証明書の交付 ・身分証明書の交付 |
・出生・婚姻などの戸籍の届出 ・戸籍全部事項証明書などの発行 ・転入・転出などの届出 ・住民票の写しなどの発行 ・外国人の住居地変更の手続 ・印鑑登録の手続 ・印鑑登録証明書の発行 ・義務教育諸学校の就学手続 ・国民健康保険の資格異動など ・国民年金の各種申請書の受付 ・後期高齢者医療制度にかかる各種 届出の受付及び保険料納付に関す る業務 |
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その他 | ※戸籍住民課の上記業務以外の手続きについては、土日の対応なし | ※マイナンバーカード交付の専用窓口は、第1週の土曜日に保谷庁舎・第2週の土曜日に田無庁舎で、午後2時から4時30分までの受付時間で実施 |
市役所は土日でも電話対応してくれるの?急ぎの場合などの問い合わせ方法
上を見ていただいていたらもう言わずもがなかもしれませんが、やはり電話対応一つとってみても、各市対応が違うようです。
コールセンターを設けているところから、緊急の問い合わせ自体を受け付けていないというところまで実にさまざま。
こちらも、上で調査したエリアの例をもとに表にまとめてみました。
調査対象エリア | 札幌市 | 西東京市 | 大阪市 | 沖縄市 |
問い合わせ についての 土日対応 |
○ | △ | ○ | △ |
問い合わせ 形態 |
【電話】011-222-4894 【FAX】011-221-4894 【Eメール】札幌市 【開設時間】8時00分~21時00分 |
メールのみ ※各担当課によってフォームが用意されている ⇒参考:西東京HP |
【電話】06-4301-7285 【FAX】06-6373-3302 【Eメール】※専用フォーム 【開設時間】8時00分~21時00分 |
メールのみ ※各担当課によってフォームが用意されている ⇒参考:沖縄市 |
その他 | ※年中無休 | ※緊急の連絡や各種申請・申込等は受付不可 | ※年中無休 | ※名目は「お問い合わせ」だが、どちらかというと「ご意見・ご要望」のくくりの様子 |
市役所には土日しか休みがないからなかなか行けない!こんな時どうする?
市役所に土日以外どうしても行けない!そんな時はどうしたらいいのか?
まずチェックしておいて欲しいのは、住民票や印鑑証明のような各種証明書であれば、各エリアの主要駅付近に、サービスコーナーや無人の自動交付機などを設けている地域が多いようですので確認してみましょう。
また、有人の場所があるかもしれません。それであれば、その他の手続きをしてもらえる可能性があります。
ただし、何度もしつこいようですが、そもそも土日の対応自体を受け付けていない地域や、週指定の地域、毎週開庁している地域などさまざま。
どうしても平日は休みが取りづらく、土日しか時間がないという場合には、平日の時間外窓口を利用するのも手。
ただしこちらもやはり地域によって実施にバラつきがあるため、確実な方法ではありません。
ですから、どうしてもという場合であれば、必ず自分でと思わずに、委任状の準備こそ必要にはなりますが、代理人に平日行ってもらうと良いですよ。
親族や配偶者であれば委任状が必要ない場合もあるので、急ぎの場合こそ頼れる人脈をたどってみましょう!困ったときはお互い様ですからね。
まとめ
いかがでしたか?「結局『お住まいの地域ごとに~……』ばっかりじゃん!」と思われるかもしれませんが、統一されていないので・・仕方ありません。
しかし、今まとめた表もあくまで現時点のものであり、今後はもっと手続きがしやすくなる可能性も、土日の開庁エリアが増える可能性もあります。
確実な情報を得るのであれば、やはり各市直営のホームページを定期的にチェックし、少しでも時間を有効に使えるようにしましょう!