今や時間を知るための道具というだけにとどまらず、ファッションアイテムとしても大活躍の腕時計。
様々な機能がついたものや、ブレスレット感覚の可愛いデザインのものまで、幅広く様々なお店で売られていますよね。
だけど、そういえば腕時計って、どの位置で付けるのが正しいのでしょうか?
腕時計に正しい付け方のルールというものはあるのでしょうか?せっかくつけるなら痛いとかもいや!女性がかっこよく、快適に腕時計をつける方法を早速調べてみました!
腕時計の位置って正しくはどこ? 女性の場合のかっこいい付け方
普段あまり気にすることのない腕時計の正しい装着位置。実はシーン別でのマナーがあります。
やはりTPOをわきまえた女性はかっこいいです。状況に応じた腕時計の位置を紹介します。
フォーマルシーンでは…
友達の結婚式や身内の不幸などがあった際、時計はできるだけ「強い印象を持たせない」ようにするのがマナー。
どういうことかというと、例えば文字盤の大きいものやデザイン自体が太めのものを、文字盤を外側にして袖口から全開で見えてしまうのはNG。
改まった場で時計をハッキリ見えるようにすることは、時間を気にしていると捉えられて相手に悪い印象を与えてしまいます。
喪服などのしっかりと肌が隠されているような服装で時計を付けるのであれば、袖口よりやや上の方に付け、そっと袖をめくると現れるような位置に付けるのがベター。
しかし、結婚式などどちらかといえば肌の露出が多めになったり、長めの上着を羽織らないような場に付けて行ったりする時には、できるだけ線が細めの華奢なデザインのものを選ぶように心がけ、文字盤は内側に向けるようにしましょう。
時間を確認するときにも、できるだけ小さな動作で完結するようにします。
ビジネスシーンでは…
ミーティングや締切りなどに追われるビジネスシーンでは、何よりも「仕事の効率」を優先するのが良いです。
たとえば出先での取引先との会食の待ち合わせ、その後のミーティング、移動の際のバスの時刻確認…。
何度も何度も袖をまくって時間を確認するのは少しブサイクです。
出来る女は何事もスマートに!こういったシーンでは、文字盤はすぐに目に入るように外側に向け、袖口から少し覗くくらいの位置に付けると良いでしょう。
こうすることで時間の確認がスムーズにできます。また、正確な時間を計るにはデジタル時計の方が確実ですが、見栄えを気にするのであればアナログ式の方がよりクールに見えます。
カッターシャツやスーツとの相性もアナログ式の方が良く、知的な印象を与えてくれます。
どちらの腕に付けるかという部分においては、とりわけビジネスの場面では文字を書いたり作業をしたりと、手を使う機会が多いもの。
そのため、自分の利き手とは反対側に付ける方が一般的ですし、仕事面での効率も良いようです。
カジュアルなシーンでは…正解の位置ってあるの?
ここまで、最低限のマナーについてシーンを分けてご紹介しましたが、実のところ、腕時計と付け方・付ける位置・どちらの腕に付けるかについては“絶対的に守らなくてはいけないルール”というのが存在しません。
そのため、特に改まったシーンでない場合には、個人個人の感性に委ねられることが多いです。
たとえば見た目重視の場合ならば、時計の付け方の問題だけでなく、その時計自体のデザインによってもカッコよく見える位置・向きというのは変わってきます。
女性らしいブレスレットやバングル型のものならば、文字盤も小さいですからアクセントとして文字盤を手の甲に付けてもオシャレですし、内側に付ければ女性らしさも上がる他、アクセサリーとしてのファッション要素をより強く印象づけることができます。
他のアクセサリーとの重ね付けや、ネックレスやピアスとの相性を考えて配置するのも良いでしょう。
また、秋冬で長袖を着る機会が多くなる季節には、時計のデザインで全体的なファッションを整えるために、わざと衣服の上から付ける場合もあります。
振り袖などの和装をする場合には、文字盤を外側にすると大きな動作で肘を張るため、とても雅やかとは見えなくなってしまいます。
こういった場合には、文字盤は内側に付ければ少ない動作で気品ある見栄えになるでしょう。
ユニセックスタイプのものや、デジタル式のもの、文字盤の大きなものについては、ケースバイケースです。ただ、どうしても手首は無意識にもよく使う部分。
文字盤やリューズが当たって動作に支障をきたすということがないように、左右の腕のどちらにつけるか、文字盤をどちらに付けるかなどを調整しましょう。
腕時計の位置がどうしてもずれる!原因と解決方法は?
腕時計はとてもオシャレで魅力的なアイテムの一つですが、手を動かしているとどうしてもずれたり回ってしまったり、意外とトラブルも多いですよね。これでは快適につけることができません。
腕時計がずれてしまう原因には、以下があげられます。
サイズが合っていない
そもそも腕のサイズと合っていないケースが考えられます。市販のものはどうしても既定サイズなので、デザインを重視しすぎると、ベルトが余り過ぎたり足りなかったり…。
服や靴と同じように、自分の腕に合ったサイズのものを選ぶようにしましょう。
ベルトの長さの割合が不適切
文字盤の大きさや重さによって、左右でベルトの長さを調整する必要があります。あまり重心が左右どちらかに偏り過ぎたり、自分では無意識にもよく癖で行ってしまう仕草によっては、それが原因で腕時計がズレることがあります。
既製品だと左右対称になっていることが多いかとは思いますが、ベルトを付け替えたり長さが調整できたりするものであれば、一度ゆっくりとズレない位置を探ってみると良いかもしれませんね。
腕時計をつけてると骨が痛い…これって付け方のせい?
時計の位置がズレてしまうのと似たトラブルに、骨の痛みというものもあります。
このトラブルの原因には、以下があげられます。
バンドを絞めすぎている
ズレてしまう悩みとは反対に、バンドを絞めすぎて手首周りの骨を圧迫している可能性があります。
ベルトの穴ひとつ分、金属のメモリひとつ分でもかなり付け心地の変わってくる腕時計ですから、ズレるのを恐れてキツめに絞める方も多いのではないでしょうか。
しかし、あまりキツく絞めすぎて痛みを伴うようでは、次第に腕時計自体を付けるのも億劫になってしまいがち。せっかくするなら痛みのない位置を探し、思い切って一つ緩めで調整してみても良いかもしれません。
あるいは、少し位置を上下にずらすだけでも、痛みの軽減につながりますよ。
リューズが骨に当たっている
見栄えを意識するあまり、付ける腕や位置によっては、リューズが骨部分に当たってしまっている可能性があります。
この場合は、文字盤を逆にするとか、付ける腕を変えるなどの比較的簡単な対処で解決することがあります。
■結局のところ…時間をかけて向き合っていくしかない
応急処置でベルトの穴の位置をずらしたり、付ける腕を変えたりすることで、その場の対応というのはできますが、結局のところ、ズレも痛みもなく快適に腕時計を楽しむには、時間をかけて自分自身で良い位置や種類を見つけていくしかないようです。
ただ、今お手持ちの時計の文字盤が気に入っているということであれば、思い切ってベルトそのものを交換するという手もあります。
腕時計のベルトを交換するだけで印象はグっと変わってきますし、革ベルトや金属ベルトなど、選ぶベルトによって相性も変わってきます。
既製品タイプのものではどうしてもズレたり骨が痛くなる場合には、皮ベルトへの交換・お手持ちの皮部分の交換をオススメします。
皮タイプは金属タイプよりも調整が比較的簡単であるのと、最初のうちは少しキツめに感じても、徐々に自身の腕の太さに馴染んでくれます。
また皮の特性上、手首を動かすことで刺激を与えるほどに、刺激を与えた部分は段々と柔らかくなってきますから、一番馴染んでほしいところにはピッタリと、それ以外のところの張りはきちんとキープしたままで長く使っていくことができます。
また穴の位置についても、ほんの5ミリの差でも随分付け心地は変わってきますから、少し思い切ってみるのも手かもしれませんね。
とはいえ、やはり皮が馴染むまでにもそれなりの時間はかかりますし、メタルブレスは微調整が比較的すぐにできますが腕馴染みは皮ほどではありません。
ゆっくりと時間をかけて馴染む位置とサイズ、そしてベルトの種類を見つけることが、一番時計がずれにくくなる一番の方法ということになりますね。
編集後記
いかがでしたか?
トラブルにさえ気を付けて、改まった場での最低限のマナーに気を付ければ、腕時計はあなたのファッションをよりスタイリッシュにしてくれるアイテムとして強い味方になります。
正しい知識を身に着けて、腕時計ライフを満喫しましょう!