引っ越しや地域に関わる事に参加すると何かと話題になるのが自治会の加入。
自治会に強制的に入らされた話や、誰々が抜けたとか、自治会の会費が高いのか安いのか?など聞くことがありますよね。
私はだいぶん前になりますが、引っ越ししてきてから流れで加入して、役員も回ってきて経験をしました。でも長いこと住んでいると、実際に自治会から抜ける人に会ったり、他の自治会のシステムや会費を聞いて驚いたりすることがあります。自治会について悩んでる人が多い印象もあります。
そこで今回は自治会の加入は義務なのか、もし自治会に入らなかったらどうなるのか。メリットとデメリットを合わせて紹介します!参考に読んでいただけたらと思います。
自治会の加入は義務?加入率はどれくらい?
まず自治会の加入は強制なのでしょうか?実は、法律的に見ても自治会の加入の義務はありません。
一部地域では慣習的に加入が前提とされることがありますが、そもそも自治会は任意団体のため強制はできないことになっています。
では加入率はどうでしょう?
戸建ての世帯の加入率はなんと8割を超えるというデータもあるので、この数字をみると自治会は加入した方がよいのか?と思いますが、全国的な自治会の加入率は近年減少傾向にあります。これは、私の地域でも感じます。
実は東京23区の2013年の加入率は54%で加入世帯が少なすぎて解散した自治会もあります。特に都市部では加入率低下が顕著。例えば東京のある市では2005年に約52%だった加入率が2017年には約42%に減少したそうです。
ライフスタイルの多様化や地域活動への関心が低下しているのか、加入率だけを見ると、どんどんこれからも減っていく流れになっていきそうですね。
自治体の加入どうする?メリットとデメリット
自治会ですが、もし加入するのであれば何を重視するべきなのでしょうか?ここではメリットとデメリットをまとめてみます。
自治会に入るメリット | 自治会に入るデメリット |
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自治会に入らないメリット | 自治会に入らないデメリット |
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まとめてみると、自治会の加入については人との交流がポイントとなってきそうです。
自治会に入るかどうか決める時、何を重視すべきなのか?一度自分なりの答え・優先度をまとめておきましょう。
ただ住んでいるだけでは近所のことはわからないのが正直なところです。
自治会に入って地域で集まって祭りをしたり防災訓練をすることで、近所にどういった方が住んでいるのか、近辺で何が起こっているかなど特徴つかみやすくなります。まず顔見知りになるきっかけになるし、困ったときはお互いさまの精神で助け合える。災害時の連携もスムーズです。
また自治会に加入している人だけが使用できるゴミ捨て場が使えるという場合もあるようです。
お金や役員の種類など、書面上ではわからない雰囲気をつかめると判断しやすくなりますね。
ただ、自治会に入るとなるとどうしても役員になったりお金の負担もあります。
仕事があったり、子育てしている場合や高齢になったときなど、どうしても役員の仕事が大変になる場合もあります。自治会によって役員の仕事内容は様々。
お金も、自治会によってはとても高額な場合もあるようです。そして、入って会費も払っているのに地域活動に参加できない場合は「罰金」制度がある自治会も聞いたことがあります。
適切な会費で、加入すると過ごしやすくなり、役員になっても負担なくスムーズに回るシステムができることが望ましいのかなと思うのですが、なかなかそうもいかない現実も。
普段の生活をする上で、自治会に入っていないからと言ってあからさまに不具合が起こるとは思えませんが、仕組みも考え方も地域によるところがかなりあるし、ライフスタイルとの両立も大切な部分なので、総合的に判断する必要がありそうです。
自治会加入しない時は災害時やごみ処理などはどうなるの?
自治会に入るとお金の負担や役員をするなどの負担を負うことになります。そこはわかりやすいのですが、自治体に入らない場合、災害時やゴミ処理はどうなるのでしょうか。
ほとんどの場合自治会未加入でもゴミ捨て場は使えます。マンションでも同じで、管理費や修繕積立金で管理が行われていることが多いからです。
ゴミ処理を担当するのは自治会ではなく市区町村だし、公平に利用できるべきことだという考え方も強いこともその理由です。
ただし、一部では自治会が行政と契約していたり、ゴミステーションの管理をしている場合もあるので、利用が制限される場合もあるようです。
では災害時はどうなるのでしょうか?最近は警察が引っ越してきた人の情報をまとめ、火災が起きた際などに安否を確認しやすくしているという動きもありますが、災害時にはそんな余裕などありません。
自治会に入っていないことで避難所が使えなかったり、救援物資がもらえないなんてことはありませんが、近所の人が集まる避難所で自治会加入者と未加入者で個人的な対応が変わる場合があったり、避難所で家族の情報がすぐに伝わらない可能性はあります。
加入していないがゆえに家に取り残されても気づいてもらえない可能性もあります。
自治会に入らないことで色々なデメリットも考えられますが、自治体がきちんと機能しているか、管理の範囲、入った場合の負担も含めて見極める必要がありそうです。
自治会加入は強制的ですと言われた時の対応方法
メリットが感じられなかったり、長く住むつもりがないなど理由は様々ですが、自治会に加入したくない場合、強制的に加入をすすめられそうな場合の対応を紹介します。
根気よく断る
まずは根気よく断りましょう。
その際デメリットの説明をされたりしますがそれでも構いませんと断ります。最初のうちはしつこいかもしれませんがそのうち相手もあきらめがつきます。
断りにくい状況にされたり、意思に判して加入させられた場合は弁護士に相談しましょう。
契約内容をみてからお試しで入って退会する。
一度でも加入しましたよと誠意を見せることである程度波風が立たない方法があります。
ただし契約に退会に違約金が書かれている場合もあります。法律上公序良俗に反しなければ違約金も認められるので契約書は絶対に読みましょう。
法律的な話をする
最終手段になりますが、加入は国の定めた法律的には強制できませんよね?など言ってしまいましょう。
加入しないと住めないなど言われた場合は裁判で自治会が敗訴した例を挙げてもいいでしょう。ただ自治会との溝は確実なので注意です。
どちらにせよ加入は任意なので自治会の契約書にサインはせずよく読んで、メリットがよくわからない場合は勢いで加入せず、きちんと調べたり、詳しい人に聞くなどして決めるようにしましょう。
自治会に加入しないは強制?義務?まとめ
自治会は加入してもしなくても構わないですが、加入するメリットもあります。
現に大災害が起きた際は自治会の人が逃げ遅れた人に気づき救助要請をしてくれたという例もあります。社会・ご近所とのつながりが生まれますし、地域のことを今までよりも知ることができたり、やりがいを持つこともできると思います。
でも自治会がライフスタイルに合わないという場合もあると思います。そんな時加入しないと村八分の扱いを受けたり、入っても会合に参加できないだけで罰金を取られる・・などの自治会も存在することは確かです。
加入するかすぐには決めず、一度契約書を読んでから自身のためになるかを見極めて、加入するか考えるようにしましょう。